後悔しないムートンシーツの選び方

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ムートンは「羊の毛皮」です。

この毛皮をなめし、特殊な加工を施して寝具にしたものがムートンシーツになります。

素材が羊毛(ウール)という天然素材ですので、保温性・吸湿性・放湿性・弾力性にとっても優れます。
この点で、化学繊維には無い大きなメリットがあります。
アクリルやポリエステルで作った「ムートン調」の敷きパッドとは、全くの別物です。

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ネットや通販サイトを見ても分かりますが、一口に「ムートンシーツ」と言っても価格はまさにピンからキリ。
数万円で売られるものもあれば、中には100万円近くするものもあります。

「いったい、どのようなムートンシーツを選べばいいの?」

実際の購入にあたっては、多くの方が検討もしますし慎重になる事でしょう。

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上質なムートンシーツ選びにおいて、まず私は「日本製」をお勧めします。

本場オーストラリアから入荷した原皮は、汚れなどを落としてムートンになる第一歩がスタートします。

この行程での「洗浄」と「なめし加工」、これがとっても大事なんですね。
皮から皮革に変える「なめし」において、手抜きをしたものは後々になって問題が起こる確率が高くなります。
耐久性にも劣りますから長年の使用に耐えられません。

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この点でやはり日本製のムートンシーツは安心です。

「なめし」の行程でも、安全性に問題があるような薬品は使用していませんから。

私がムートンシーツにマスダ社や日本ムートン社を推奨するのは、このような理由からです。

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さらにこの2社は、ムートンシーツ購入後に大切なメンテナンス、このシステムがしっかり確立しています。
適切なメンテナンスで、ムートンシーツは20~30年はご愛用いただけます。

ムートンシーツは「羊の毛皮」ですから、やはり上質な製品はそれなりの価格がします。
誰だって、買ってから後悔はしたくないですよね。

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この日本製のムートンシーツに限ってですが、価格の違いは大きく分けて2つ。

「毛の密度」と「毛足の長さ」になります。

まず毛の密度ですが、これは間違いなく高ければ高いほどモノが良いです。
ムートンは通常、1平方cmあたり3,000~5,000本の毛が密集しています。
その中でも4,000~5,000本のタイプは「高密度」の製品とされ、ムートンシーツの持つ素晴らしい特性を享受できます。

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厳選された原皮を使用しますから、その希少性で価格も高くなりますね。
高品質なムートンは、採取する部位が「背中のみ」を使用しています。
地面に当たらないので毛が痛んでいないのが特徴です。

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対して安価な品は背中以外の部位からも採取しています。
中には端材というか、主に「ハギレ」を集めて作ったムートンシーツも存在します。
これがパッと見では、正規品との違いが素人の方には分かりにくいんですね。

正直に「理由あり品」として説明し、お値打ち価格で販売するかはお店の良心の問題でしょう。

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お客様のご予算があれば、私は「高密度」タイプがお勧めです。

ちなみに私の場合、「毛の密度」がハッキリしないような製品は仕入れる気がしません。
しっかりした製品であれば、隠し事なんかしないですよね。

「高密度」のムートンシーツであれば、重たいボールペンでも簡単に直立します。

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羊の毛の1本1本はバネの効果があり、それが密集したムートンシーツは抜群の体圧分散性を誇ります。
高密度タイプは、この体圧分散性もより優れますので価値があります。

「体が宙に浮く感じ♪」と絶賛されるのもこのタイプのムートンシーツです。

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次にムートンシーツの、毛足の長さについてお話をします。

ムートンの毛は熱伝導率が極めて低く、外気を遮断(シャットダウン)します。
カールして複雑に絡みあった毛の間に、「大量の空気の層」が出来るから暖かいんですね。

ムートンはクリンプ(縮れ)があるお陰で、体積の60%もの大量の空気を含むことが可能。
ムートンシーツを使えば、体の水分を奪う電気毛布など使用しなくても十分に暖かいです。 

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当店で主に販売するムートンシーツは、毛長が25mm~35mmになります。
空気層が厚いほど保温性には優れますので、毛足が25mmより35mmのムートンシーツの方がより暖かいです。

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ムートンシーツはオールシーズン使用できますが、特に「冬の寒さ対策」を重視したい方には毛足35mmの方が満足度は高いでしょう。

「それでは、毛足って長ければ長いほど良いの?」

こう思われる方もおられるでしょうが、私は「そう」とは思いません。

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毛足55mm以上の長毛タイプは、確かに見た目のデラックス感もあり価格も高いです。
まさに「毛皮」って感じでオーラを感じます。

しかしムートンをシーツとして使用する場合に、「そこまでの長さが必要だろうか?」と私は思います。

ムートンシーツの毛足は35mmあれば十分ですね。
それより長毛タイプは毛も寝やすいですし、長年の使用で毛も絡みやすくなります。

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ムートンシーツの裏地や中綿も価格に影響しますが、正直言って私はそれほど重要視していません。
こんなことを言うからメーカーさんからは怒られますが・・・(笑)。

ムートンシーツの本質は、あくまで”毛面部分”の品質の高さです。

メーカーさんは様々な素材を中綿や裏地に使用して、その価値を高めようとしています。
そこにあまり過度な期待はしなくても大丈夫です。

上質なムートンシーツであれば、特殊な裏地・中綿を使用しなくても十分に素晴らしいですから。

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ムートンの表面は水をはじくのに、内部には湿気をたっぷり吸い込む不思議な性質を持っています。
人間の髪の毛と同じ組成で、吸湿力は木綿の2倍、ポリエステルの約40倍を誇ります。

この働きのおかげで、汗をかいても蒸れたりジメジメしません。
ムートンシーツは、冬に暖かいだけの寝具ではありません。
「夏は涼しい」まで言うとオーバーですが、夏でもサラッと快適なのは事実です。

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ムートンが夏にも快適な理由

ムートンは「自らの重量の約15%もの湿気を吸収する」という驚くべき特性があります。
吸収された湿気・水分は羊毛の中を還流している空気に分散し放出されます。
そのため、快適でサラッとした肌触りを年間を通じて保てます。
これがムートン素材が寒い冬のみだけではなく、季節を問わず快適にご利用いただける理由です。


上質なムートンシーツは、「快眠を極めたい方」には決して裏切ることのない最強のアイテムです。

一度使うと、あまりの気持ち良さに手放せなくなります♪

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そして最後に・・・。

「後悔しないムートンシーツ選び」の肝は、信頼のできるお店から購入することです。

いくら素晴らしいムートンシーツであっても、それを「適正価格」で購入しなかったらお得とは言えません。

これからムートンシーツの購入をお考えの方は、定価からの大幅な割引なんかに惑わされないでくださいね。
ムートンシーツに真面目なお店は、値札に「定価」なんかを表示しないですから。

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なぜ表示をしないのか?

その高い定価が「実売価格」から大きくかけ離れすぎていて、お客様にとって何の役にも立たないからです。
良心的な店は、お客様を惑わせるような事はしません。

ムートンシーツ購入で気を付けたい、「価格」の話

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Posted by 野田清貴