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Y様は最上綿入れで軽い敷きふとんを作りました

浜松市東区のY様にご注文いただいた、当店手作りふとんが出来上がり納品しました。

当店は初めてのお客様。
今まで贔屓にしていたふとん屋さんがあったのですが、数年前に廃業してしまったんですね。

その布団屋さんは親父さんが亡くなっての廃業でしたが、私も懇意にしていた方でした。
私の親父より年配の方でしたがかわいがってもらったものです。


今回のY様のご注文ですが、「木綿わたの敷きふとんで軽く作って欲しい」とのご要望。
布団を2階に上がって干すときに、今の敷きふとんは重すぎて大変だそうです。

最近は年配の客様にこのご要望は大変多いです。

そこで新しい綿を10枚入れにて敷きふとんを2枚作りました。
通常は16枚の綿を入れますので、けっこう軽い敷きふとんになりますね。

ただしこれより少ない綿ですと、敷きふとんとしての機能が落ちます。
手作りふとんは平ではなく、かまぼこのように中高（なかだか）に作るからですね。
そうしないと体重のかかる敷きふとんの真ん中ばかりが薄い敷きふとんになってしまい、これでは具合が良くありません。

中高に作るためには必要最低限の綿の枚数がありますから。
我々ふとん職人が作りる昔ながらの手作り敷きふとんは、このように既製品には無い良さがあるのです。

当店では敷きふとんの綿は4種類ありますが、Y様は「最上綿」を選ばれました。
この綿はランクでは上から2番目。

インド綿をベースの純綿のわたで、組成は綿100％になります。
寝心地はしっかり腰がある感じで敷きふとんには最適です。

特に今回のように薄く作る場合は、底付き感があってはいけません。
綿混の綿よりはやはり純綿のほうがおススメですね。

初めてのご来店でしたが、「先にお金を払っていく」という気風の良いお客様。
その分、特別に丁寧に仕立てさせていただきました（笑）。

当店の事は娘さんがネットで検索をしてお母さんに推薦してくれたようです。
嬉しい話ですね。

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