羽毛ふとんの側生地に、私がシルクをお勧めしない理由
こんにちは、快眠アドバイザーの野田です。
今日は浜松市中区のお客様が、羽毛ふとんのリフォームで来店されました。
拝見したところ、側生地は正絹(シルク100%)。
正絹は高価で、お客様も「うんと高かった」とおっしゃってました^^
パッと見は豪華で、ボリュームもたっぷりの羽毛ふとんなんですが・・・。
生地の破損箇所が沢山あるんですね。
これで中羽毛が噴出さないのは、この羽毛ふとんが中袋形式だからです。
正絹生地の羽毛ふとんは中羽毛の吹き出しを防ぐため、ほとんどがこの中袋が付く作り。
側生地が2重になりますので、ふとん自体は重めの羽毛ふとんとなります。
そしてその中袋ですが、これは残念ながら天然繊維ではなく化繊100%なんですね。
今回は羽毛リフォームのご依頼でしたが、リフォーム後は超長綿の側生地に変更となります。
正絹(シルク100%)は、値段が高い割りに生地が弱いです。
それと洗濯するのもデリケートな素材で、シルク100%の側生地の羽毛ふとんは、丸洗いも業者で断られることが多いんですね。
生地自体がツルツルしてるため、掛けカバーとの馴染みも良いとは言えません。
私はシルクという素材を否定するわけではありません。
シルクは肌に優しくて、睡眠にも適した素材です。
吸湿性は綿(めん)の1,5倍あり、また放湿性にも優れいつもサラッとしています。
そしてシルクのセリシンというタンパク質は、人の肌成分に近いのも特徴で肌の弱い方も安心して使うことが出来ます。
このシルクの素晴らしい特性を生かすには、肌に直接触れる寝具に使うのがいいです。
例えばシルクパジャマやシルク毛布のように。
羽毛ふとんの側生地は耐久性も大事。
だからシルクより、”良質な超長綿”がいいですね。
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