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「最上綿」を入れて、薄い敷きふとんを作りました

浜松市中区のS様にご注文いただいた、当店手作り敷きふとんが出来上がりました。

S様のご要望は薄い敷きふとん。
これはマットレスを下に敷いて使うので、「あまり厚い敷きふとんはいらない」との事。
また木綿わたの敷きふとんは当然ながら、軽いほうが日に干したりの扱いがしやすいですよね。

そして中綿については、綿混ではなく綿100％の純綿を希望されました。
そこで当店の「最上綿」を入れての仕立てですね。

「軽く」と言われていますので、今回は10枚の綿を入れて仕上げました。
綿の一枚は375gですから、中綿の重さは3,75㎏となります。

通常であれば敷きふとんは6,0㎏入れるのが標準。
今回のS様の敷きふとんは通常の半分まではいきませんが、随分と軽くて喜んでいただけるでしょう。

ふとん屋の作る敷きふとんですが、我々職人は手作りで中高（なかだか）に作るんですね。

体重のかかる部分を厚く仕立てるので、ちょうど「かまぼこ型」になります。
こうしないと、長年の使用では敷きふとんの真ん中ばかりが薄くなって快適には程遠い敷きふとんとなります。

これも職人による手作りだから可能な事。
既製品の機械作りであればこのような芸当はまず無理ですね。

手作りふとんはオーダーメイドなので、お客様の要望通りに作れますが、敷きふとんに関してはあまりに綿が少ないと中高に作れません。
やはりシングルサイズで最低でも10枚は必要でしょう。

私は10枚～16枚くらいの間で、お客様と会話をしながら適正な枚数を探り出しています。

今回のS様の敷きふとんですが、これは綿打ち直しではなく全てが新しい綿です。
ランクも「最上綿」ですので、10枚での仕立てでもボリュームがありますね。

私は特に薄い敷きふとんの場合は、綿自体にコシがある純綿の綿を推奨したいです。
めん混の綿にはない寝心地の良さがありますね。

S様、この度は当店手作りふとんのご注文、誠に有難うございます。

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